Suunto Traverse Alpha は、全地球測位システム(GPS)を使用して正確な現在地を確認します。GPS は、地球上空 20,000 km の軌道を秒速 4 km/s で周回する一連の人工衛星で構成されています。
Suunto Traverse Alpha に内蔵されている GPS 受信機は広い角度範囲でのデータ受信が可能で、腕時計での使用に最適化されています。
Suunto Traverse Alpha は、GPS 機能が有効なスポーツモードを選択すると自動的に GPS を起動し、現在地を確認したり、ナビゲーションを開始することができます。
初めて GPS を起動する場合、あるいは長い間使用していなかった場合には、GPS 補正信号を取得するまで時間がかかることがあります。以降、GPS の起動に時間がかかることはありません。
GPS の起動時間を短縮するには、空が見える広々とした屋外で時計表面を上に向けて水平に保ちます。
Suunto Traverse Alpha を Suunto モバイルアプリと定期的に同期させて、最新の衛星軌道データを取得します(GPS の最適化)。そうすることで、GPS 補正信号の取得にかかる時間を短縮して、トラックデータの精度を向上することができます。
グリッドとは、地図に使用されている座標系を定義する地図上の線のことです。
座標表示形式とは、GPS 受信機の位置情報が時計に表示される際の表示形式のことです。すべての形式を使用して同じ位置を表示することができますが、それぞれ表記が異なります。座標表示形式は、一般設定 » 表示形式 » GPS位置表示形式 の下にあるオプションメニューから時計の設定を選択して変更できます。
次のグリッドから形式を選択することができます。
Suunto Traverse Alpha は次のローカルグリッドもサポートしています。
一部のグリッドは、北緯 84 度から南緯 80 度までしか表現できないか、国外での使用には適していません。
スポーツモードをカスタマイズする際に、Suunto Movescount にある GPS 精度設定で GPS の補正間隔を定義することができます。補正間隔が短いほど、記録中の精度が高くなります。
補正間隔を長くすると精度が低下しますが、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。
GPS 精度のオプションは次のとおりです。
記録中およびナビゲーション中に限り、あらかじめ定義されたスポーツモードの GPS 精度を必要に応じて調整することができます。例えば、バッテリー残量が少なくなっている場合、設定を調整してバッテリー駆動時間を延ばすことができます。
GPS 精度は、ナビゲーション » 設定 » GPS精度 の下にあるオプションメニューで調整できます。
Suunto Traverse Alpha は 全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System: GNSS)を使用して現在地を確認します。GNSS は、GPS 衛星と GLONASS 衛星の両方から信号を受信して使用することができます。
初期設定では、時計は GPS 信号のみを検出するように設定されています。特定の状況や現在地によっては、GLONASS 信号を使用してさらに正確な位置情報を取得することができます。ただし、GLONASS 信号の併用は GPS 信号のみに比べてバッテリーの消耗が早まるのでご注意ください。
GLONASS は、アクティビティの記録中でもいつでも有効/無効を切り替えることができます。
GLONASS を有効または無効にするには:
GLONASS は、GPS 精度が「Best」に設定されている場合にのみ使用されます。(GPS 精度とバッテリー節約 参照)。