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Suunto Ocean ユーザーガイド

ワイヤレスのタンク圧サポート

Suunto Oceanは Suunto Tank POD と組み合わせて使用すると、タンク圧とガス消費率をダイブコンピュータにワイヤレス転送できます。Suunto Ocean は Suunto Tank POD トランスミッターとのみ互換性があります。Suunto Tank POD は 123 kHz 帯を使用してデータを送信します。Tank POD からダイブコンピュータへの通信は一方向であり、ダイブコンピュータが Tank POD に何かを送信することはありません。

Suunto Ocean と Suunto Tank POD をペアリングすると、以下の機能が利用できます。

  • 最大 5 つのタンクからのタンク圧

  • 使用中のガスの実際のガス消費率(L/分 または cu ft/分)

  • 使用中のガスの残りのガスタイム

  • 設定可能なタンク圧アラーム

  • 開始時のタンク圧、終了時の残圧、使用圧の記録

  • Tank POD にペアリングした各ガスの平均ガス消費率の記録

  • bar または psi 単位

Suunto Tank POD の取り付けと接続

Suunto Tank POD を取り付けて接続するには

  1. Tank POD クイックガイドまたはTank POD ユーザーガイドに記載されている指示に従い、Tank POD を取り付けます。

    メモ:

    タンク圧の読み取り値を最大限正確にするため、Suunto では Suunto Tank POD を Suunto Ocean を装着している側と同じ側に取り付けることを推奨しています。

  2. Tank POD を取り付けてバルブを開き、Tank POD の LED が緑色に点滅するまで待ちます。
  3. ダイブオプションから、Tank POD メニューにアクセスします。Tank POD が有効で受信範囲内にある場合、Tank POD のシリアルナンバーが表示されます。
  4. 適切な Tank POD を選択しバッテリーの状況とタンク圧を確認してください。
  5. 適切なガスをリストから選択し、Suunto Tank POD に接続します(マルチガスを使用したダイビングの場合)。
  6. ガス消費率を計測できるよう、タンクサイズが正しいことを確認してください。
  7. メインメニューに戻ると、Tank POD のシリアルナンバーが Tank POD メニューに表示されます。

    Tank POD ダイブオプション

ガスメニューから Suunto Tank POD をペアリングする場合:

  1. ガスメニューで、Tank POD に接続するガスを選択します。
  2. ガスの編集ビューにアクセスし、Tank POD 設定までスクロールします。
  3. Tank POD がすでに有効になっており受信範囲にあることを確認してください。リストから Tank POD のシリアルナンバーを選択します。

    Tank POD ガスのペアリング

同一の Tank POD に複数のガスを接続している場合、ダイビングを開始する前に、該当する使用中のガスを使用しており、かつガスが Tank POD に接続されていることを確認してください。ダイブメインビューでは、使用中のガスに該当するタンク圧のみが表示されます。

警告:

Tank POD を使用するダイバーが複数いる場合は、ダイビングを開始する前に、選択したガスの POD 番号が自分の POD のシリアルナンバーに合致していることを必ず確認してください。

メモ:

シリアルナンバーは、Tank POD の金属製ベースとカバーに記されています。

複数の Tank POD を使用する場合は上記の手順を繰り返し、それぞれの Tank POD に異なるガスを選択してください。

特定のガスから Tank POD の接続を解除して削除するには:

  1. ガスメニューから Tank POD を削除したいガスを選択します。

  2. 削除したい Tank POD の選択を解除します(シリアルナンバーを確認してください)。

  3. Tank POD が選択したガスリストから削除されます。

Tank POD メニューからも Tank POD の接続を解除できます。

メモ:

Tank POD が有効でデータを送信中の場合のみ接続解除できます。

メモ:

タンク圧情報の予備の情報源として、常にアナログの残圧計をバックアップとして使用してください。

メモ:

Suunto Tank POD に関する情報は、製品に付属の説明書を参照してください。

タンク圧

Suunto Ocean を Suunto Tank POD に接続すると、タンク圧ビューの切り替えウィンドウとアーチ上の両方でタンク圧を確認できます。アーチ上のタンク圧の表示については、ダイビング中に表示される重要な情報を参照してください。

以下の例は、さまざままタンク圧を示したものです。

タンク圧:125 bar

タンク圧 125 bar

タンク圧:50 bar

タンク圧 50 bar

追加でタンク圧アラームを 100 bar に設定した場合

タンク圧アラーム 100 bar

メモ:

Suunto Tank POD にペアリングしていない場合、切り替えウィンドウのタンク圧には「TANK POD なし」と表示されます。Tank POD はペアリングされているがデータが受信されていない場合、「- -」と表示されます。この場合、Tank POD が受信範囲内にはない、タンクが閉まっている、あるいは Tank POD のバッテリー残量が低い可能性があります。

メモ:

LED ライトがタンク圧信号に干渉する可能性があります。

ガス消費

ダイビング中の実際のガス消費率は、ウォッチ画面の切り替えウィンドウで確認できます。またデバイスや Suunto アプリのダイビングサマリーから、実施したダイビングの平均ガス消費率も確認できます。

画面のガス消費量データは、ダイビング中の現在の深度のガス消費率をリアルタイムで示しています。ダイバーの呼吸速度の計測には、Suunto Ocean では分時換気量(RMV)を使用しています。RMV とは 1 分間で肺が取り込み排出するガスの量を L/分 や cu ft/分 で測定したものです。ガスの消費率を正確に計測するには、ガスの編集メニューで使用するタンクサイズを正しく設定する必要があります。ガスの編集を参照してください。タンクサイズの初期設定の値は、常に 12 L(80 cu ft)です。

ガス消費率の画面ガス消費率 / ガス消費量サマリー

Suunto Ocean では、ダイビング中のガス消費率の計算に次の RMV の計算式を使用しています。

実際の深度と 50 ~ 170秒の範囲で計測された平均ガス消費量(大気圧に換算)に基づいて計算されます。

RMV 計算式

Vgas (liters)大気圧に換算したガス消費量
RMVリットル/分深度補正された水面ガス消費率(SAC)
T1計測開始時刻
T2計測終了時刻
Depth (T)深度
VT1 計測開始時点の |Vgas (liters)
VT2 計測終了時点の |Vgas (liters)
Daverage計測範囲における平均深度

ガス消費量の計算には、Suunto Ocean では以下の計算式が使用されています。

ガス計算

ダイブサマリーでは、ダイブ後の平均ガス消費量を確認できます。この値は、ダイブ中のすべてのガス消費量値から計算された、平均ガス消費量値を示します。

メモ:

リアルタイム消費量値は時間範囲内に収集されたデータに基づくため、ガス消費量値がダイブ開始直後に入力されない場合があります。低圧ホースを使用して、BCD または保護スーツで浮力を制御する場合、これが原因で値が高くなる場合もあります。

メモ:

ガス計算では、ガスの圧縮可能性と温度の変動も考慮され、より正確な値が出されます。

ガスタイム

切り替えウィンドウに表示されるガスタイムの値は、最終的に 35 bar(508 psi)を残して水面に浮上できる(分速 10 mの浮上速度)、現在の深度での最大滞在時間を示しています。ガスタイムはタンク圧、タンクサイズ、現在の呼吸速度、深度に基づいて計算されます。

ガスタイム Seal

ガスタイムは以下の計算式を使用して計算されます。

ガスタイムの計算

メモ:

安全停止と減圧停止は、ガスタイムの計算に含まれていません。

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