Firstbeatが提供するランニングパフォーマンスレベルは、体の調子とランニングの効率性を融合させて測定されます。
ランニングパフォーマンスレベルは、有酸素運動能力と持久力を示す世界標準である VO2max(最大酸素摂取量)の推定値を使用します。VO2max は、酸素を運搬し利用する身体の最大能力を示します。
VO2max は心肺機能や循環器系の状態、筋肉における有酸素性エネルギー代謝能力によって左右されます。VO2 max はアスリートの持久力を示す最も重要な指標です。
研究によると、VO2max は運動能力だけでなく、総合的な健康状態を把握するうえで重要な指標であることがわかっています。最適なランニング効率において、ランナーのパフォーマンスレベルは Vo2max(ml/kg/分)に比例します。
ランニングパフォーマンスレベルは、ランニングテクニックを示す指標であるランニング効率も考慮します。ランニング効率の測定には、地形、走行路面、天候、ランナーの装備などの外的要因も考慮されます。
Suunto Ambit3 Vertical は、ランニング中のパフォーマンスに関するフィードバックをリアルタイムで提供します。
リアルタイムフィードバックは、デフォルトの ランニング スポーツモードでグラフとして表示されます。このグラフは、ランニングアクティビティタイプを使用する任意のスポーツモードに追加できます。リアルタイム差分(下記参照)は、カスタムランニングスポーツモードのデータフィールドとしても使用できます。
次の図に示すように、ランニング中、グラフには 4 つのデータポイントが表示されます。
ランニングを始めたばかりだったり、しばらくランニングをしていなかったりすると、最初はランニングのパフォーマンスがかなり低いかもしれません。運動能力やランニングテクニックが向上すれば、それに伴ってランニングのパフォーマンスも向上するはずです。
4 ~ 20 週間でランニングパフォーマンスレベルが最大 20%上昇することがあります。ランニングパフォーマンスレベルがすでに高いの場合、さらなる向上はかなり難しくなります。このような状況では、持久力の指標としてランニングパフォーマンスレベルを使用することをお勧めします。
ランニングパフォーマンスレベルの変動をリアルタイムで追跡すれば、毎日のパフォーマンスやランニング中の疲労度について詳細な情報を把握することができます。持久力のあるランナーは、ランニングパフォーマンスレベルをもとに長時間の高負荷なランニング中にどれくらいの疲労に耐えられるか把握することができます。レース中には、この情報をもとに適切なペース配分を行うことができます。
以下に示すのは、ランニングパフォーマンスレベルの 3 つの例です。最初のグラフ (1) は、パフォーマンスが良好な例です。2 番目のグラフ (2) は、パフォーマンスが悪い例です。オーバートレーニング、病気、または単に総合的な健康状態が良くない可能性があります。3 番目のグラフ (3) は、長距離走でよく見られる例です。後半になるとパフォーマンスレベルが徐々に低下し、疲労の兆候が現れています。