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Suunto EON Core ユーザーガイド 3.0

個人設定

Suunto Fused™ RGBM 2 アルゴリズムには 5 段階の個人設定オプション(+2、+1、0、-1、-2)があります。 これらのオプションは減圧モデルを示します。+2 および +1 は保守的な減圧モデル、-2 および -1 はより積極的な減圧モデルです。中間値である 0 はデフォルト設定で、理想的なコンディションの場合に使用します。一般的には、保守的(控えめ)であればあるほど安全です。実際には、減圧義務により、特定の深度に滞在する時間が短くなります(減圧不要限界時間が短くなる)。

また、控えめな減圧では、ダイバーはより多くの時間を減圧に費やす必要があります。レクリエーションダイバーの場合、控えめな減圧モデルでは、減圧の必要を避けるために水中に滞在する時間が短くなります。逆にテクニカルダイバーの場合、浮上中に課される減圧要件が長くなるため、より長時間水中に滞在する必要があります。

一方、積極的な減圧モデルでは、ダイビングの潜在的な健康リスクが高くなります。レクリエーションダイバーの場合、積極的な減圧モデルにより、深い水深での潜水時間を延長できますが、減圧症(DCS)のリスクが大幅に高まります。

Suunto Fused™ RGBM と Fused™ RGBM 2 のデフォルト設定は、控えめな設定と積極的な設定の中間(0 設定)に設定されています。個人設定によって、漸進的により控えめな計算とより積極的な計算のどちらかを選択できます。

個人の健康状態や行動など、減圧症の発症リスクを左右する要因がいくつかあります。これらの要因はダイバーによって異なるだけでなく、その日その日で変化します。

減圧症の発症リスクを高める個人的要因には、以下のようなものがあります。

  • 低温への曝露 – 水温 20°C(68°F)以下
  • 体力レベルが平均以下
  • 年齢(特に、50 歳以上のダイバー)
  • 疲労(運動のしすぎ、睡眠不足、体力を消耗するような旅行)
  • 脱水(血流に影響を与え、ガス排出が遅くなる)
  • ストレス
  • 体を締め付ける器材(ガス排出が遅くなる)
  • 肥満(肥満とみなされる BMI)
  • 卵円孔開存症(PFO)
  • ダイビング前後の激しい運動(トレーニングやエクササイズ)
  • ダイビング中の激しい動き(血流が増え、より多くのガスが組織に送り込まれる)
警告:

個人調整は正しく設定してください!減圧症の発症リスクが高いと考えられる場合、このオプションを使用してより保守的な計算結果になるように調整することができます。誤った個人調整モードを選択すると、誤ったデータが表示され、減圧症の危険が増大しますのでご注意
下さい。

5 段階の個人設定は、個人的要因を考慮したうえでアルゴリズム・コンサバティズムを調整するために使用することができます。この設定は、ダイビング設定 » パラメータ » 個人設定の下にあります。

個人レベル説明
より積極的 (-2)理想的なコンディション、非常に優れた体力、ブランクがなくダイビング経験が非常に豊富
積極的 (-1)理想的なコンディション、優れた体力、ブランクがなくダイビング経験が豊富
標準 0理想的なコンディション(デフォルト値)
控えめ (+1)減圧症のリスク要因がいくつかある状態
より控えめ (+2)減圧症のリスク要因が多数ある状態
警告:

個人調整設定0、-1または-2は、減圧症(DCS)や他の傷害、および死亡事故のリスクを高めます。

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